これまた大変でした
先日御入庫したPOLOです。こちらのお客様中古で購入してなんかエンジンの調子が悪く(1気筒死んでいる)何が悪いか見て下さいとのことで点検しましたところ確かに2番シリンダーがうまく爆発していない状態でした。こちらのPOLOは良くイグニッションコイルがお亡くなりになり易いので点火系を点検しましたが異常なし。まさかと思いましたが圧縮図りましたところ1番から4番のうち2番が極端に圧縮していません。残念ながらシリンダーヘッドばらし確定です。そのままご入院。
Backboneではここ最近エンジン分解的な作業は少なくなりましたので腕がなります。
腕がなっているのは私ではなくBackboneスーパーメカニック出沼でした。(私は邪魔をしているだけです)
ヘッドおりました。
カーボンたっぷり
2番エキゾーストバルブ当り面が圧縮逃げているようです。こちらの前世代POLOでよくあったのがカーボンがたまりすぎてこの当り面に付着、圧縮漏れを起こす症例です。
今回もそのパターンと思い一通りのオーバーホールで解決と思ったら!違います!バルブに異変が!
こちらの画像では分りにくいと思いますが真ん中先端に線が入ってのが確認できます。
新品と比べてみましょう
ばっちりヒビが入っています!(赤丸)これでは圧縮漏れてエンジン不調になります。ていうかこちらのPOLOまだ走行距離3万キロ台、年式も2010年ですよ!ナカナカ信じられませんが事実です。現オーナー様は中古で購入されたようなので前オーナーの使用状況は分りません。
機械屋さんからヘッド研磨、バルブシートカット、バルブフェイス仕上げが上がっていよいよ組み付けです。
ここでも腕がなっているのは私ではなく出沼が慎重に組みつけて行きます
ピストントップ面もついでに磨きました。
カムが付いているヘッドカバー、タイミングベルト組んで完了です。
エンジン始動!気持ちよく拭けあがり絶好調になりました!これで長く乗っていけますね!ありがとうございました!!!!
今回は何が原因かは分りませんでしたが転ばぬ先の杖で日頃のメンテナンスは大事です!とりあえずではありませんがエコリフレッシュ整備は今回のような事例を防ぐのにはお奨めです!
其れでは皆様良い休日を!オヤスミナサイ。