皆さんこんにちは!寒い日が続いていますが風邪など引かないようお気をつけください。こんな時期に咳なんかしていますと勘違いされてしまいますからね。
先日AUDI A6のお客様から警告灯が点灯しているから見て欲しいとのことでご来店お待ちしていましたら途中で電話が入りご来店途中高速のサービスエリアで休憩したらエンジンはかかるがシフトがDレンジに入らない(入るけどP状態で動かない)状態なのでロードサービスで入庫しますとのことになり緊急入院です。
A6クワトロで不動になりますと4輪ロックですので運搬も工場への入庫も大変です。何とかリフトアップしました
上の画像は車両下からミッションを見上げた状態です。中央に丸いコネクターがS-tro内部にあるメカトロニックとつながっている非常に大事なコネクターなんですがまず外してみましょう・・・・外れない!
何とか引っこ抜いてみたらえらいことになってます!
こちらはミッション側のコネクターなんですが溶けてなくなっています!車両から出ている側もこんな感じです
配線も腐ってちぎれています。
こんな状態ですとメカトロと車両が通信できなくなってしまいます。そりゃ動きません。
コネクターが溶けていることもありますが異常信号がでて本体は完全に故障していますので交換になります。
Sトロニックソフトウェア本体交換、フルード、フィルター交換、S-tro基本調整で完全復活になりました!良かったです!
今回の故障の原因はコネクターの中の配線に水分が侵入して腐食したことでした。ではなぜ水分が侵入するのでしょう?カプラーは外にあるので多少は考えられますがカプラー内のパッキンはしっかりしていますのでなかなか考えにくいです。
今回のカプラの近くにミッションオイルクーラーがありそのオイルクーラーの回路の途中に電磁式のバルブが装着されています。回路にはクーラントが流れておりその流れをバルブで開閉しています。電磁式ですのでそこにもカプラーがありましてたまにバルブが故障するとカプラー内にクーラントが漏れます。漏れたクーラントが逃げ場を失いカプラー内の配線に侵入してどんどん配線を侵食してミッションの配線にまで侵入してきます。そこで腐食が始まり今回の故障になるんですね。
長文で分かりにくいですね。今度画像と一緒にご紹介したいと思います。
脅すわけではないですが今回の事例はAUDI A4,A5,A6,A7A8に共通する内容です。
Backboneではオイル交換などリフトアップしたときに点検させて頂きますので気になる方はスタッフに申しつけください。
それでは!