重作業です

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先日入庫されたアウディA4です。お客様からヒーターがきかず、凍えそうだから直してほしいと相談を受けまずは問診からです。水温計が走行すると下がっていく。ヒーターを利かすと吹き出し口より異臭がする、たまに煙が出る。そんな感じだそうです。

 まず、水温計が走行すると下がっていくのはサーモスタットが開きっぱなしでオーバークールになっていました。なので交換ですがこのアウディのV6エンジンはサーモスタット交換の場合タイミングベルトを外さないと出てこないんですねー。しかも縦置きエンジンのためバンパーなど前回りもばらさないといけないんです。

 実は今年の3月に車検でタイミングベルトを交換していたんです。そのとき一緒にやっていれば今回の工賃が浮いたのに可哀そうでした。

確かにこのタイプのエンジンのタイミングベルト交換は費用が掛かります。極力費用を抑えたい気持ちは重々わかります。ですが、こうなってしまっては割高もいいとこです。V6エンジンのオーナー様は気を付けてください。

因みにこちらのオーナー様は違うクルマ屋さんで車検を取りました。私共バックボーンは今回の件で最善のご提案をお客様にしていかなければならないと再認識させられました。

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 で、今度はヒーター吹き出し口より異臭、煙です。これはヒーターコアからのクーラント漏れです。これもまた厄介な故障です。まず、ヒーターはエンジンルームで熱されたクーラントがパイプ、ホースを通って室内に入りヒーターコアというラジエターの子分のようなパーツに入り、それに風を当てて、温かい風になり吹き出し口より出てくるわけです。解らない方はバックボーンでスタッフに聞いてください事細かく説明させていただきます。

 今回の症状はまず、異臭ですが原因はクーラントが漏れて匂いがダイレクトにでています。次に煙はクーラントが水蒸気になり煙状で出ています。非常に嫌なにおいです。

 上記の画像ですが一番上がダッシュボードなど内装をばらしているところです。ここまでばらすのにかなりの時間がかかります。 次の画像がヒーターコア本体です。わかりにくいですがクーラントがダダ漏れです。下はそのヒーターコアが収まっているボックスです。クーラントがたまっていて洗浄作業が待っています。この洗浄作業が意外と時間と労力を要します。

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 続いてこの剥がれかけたスポンジ状のものはなんでしょう。こちらはヒーターボックス内で温かい風と冷たい風を切り替えてるパネルです。この様に剥がれてしまっては切り替わらず、HOTとCOOLが混ざってしまい全然どちらも効きません。で、こちらは交換ではなく張り替え作業です。これがまた半端に残ったスポンジ剥がしと張り直しで時間がかかります。

 オーナー様はまだ全然乗り続けるそうですのできっちり修理させていただきました。やはり欧州車は直しながらではありますが30万、40万km乗れる非常に良い車なんです。私のヴァナゴンも先日20万キロを超えましてまだまだ絶好調です。

 永く乗る上で必要な整備は非常に大事です。ですがなんでも新品、純正交換では財布に厳しく続きません。バックボーンでは中古パーツで十分なところ、社外パーツで安くすむ箇所きっちり使い分けてお客様へご提案させていただきます。なんでもご相談ください。

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